業者選び

日本の住宅は、分譲住宅(建売住宅)が非常に多いです(特に都市部においてはそうです)。住宅のプラン(間取りや仕様など)が予め決められており、そのプランを見て購入判断することになります。

プランを見ると言いましても、現地で完成した住宅を見て購入判断する場合もあれば、建築前や建築中の住宅を見て購入判断することもあります。

完成した住宅を見て購入判断する場合は、実物を見ることができるだけに、使われている設備や仕上げ、広さ、カラー、さらには隣地との関係までいろいろなものを確認できるので、未完成の住宅に比べれば判断しやすいと言えるでしょう。

一方で、建築前や建築中であれば、前述した設備・仕上げ・広さ・カラーなどを具体的にイメージし辛くて判断しづらいですし、完成後に「思っていたのと違った!」という問題が生じることもよくあるものです。

但し、昔の建売住宅と違って、細かな仕様などの変更に対応してもらえる住宅が増え、これが建築前の住宅購入のメリットだといえます。建築中の場合は、売主や工事の進捗具合、希望する変更内容などによって対応は様々です。

いずれにしても分譲住宅(建売住宅)の売買が非常に多いのは事実ですね。

毎年、多くの住宅検査や住宅購入相談をしておりますが、その相談者やご依頼者からよくある質問の1つに、

 「建売住宅なので、第三者の住宅検査は無理でしょうか?」

というものがあります。

そう考えている方は少なくありません。

第三者の住宅検査の利用に、建売住宅か注文住宅かの区別は全く関係がありませんし、むしろ、住宅検査を利用される方は建売住宅の購入者の方がかなり多いです。

建築前や建築中の建売住宅(売建ということもある)が非常に多くなっていますので、完成時の竣工検査(内覧会検査ともいう)の利用のみならず、建築中の住宅検査を利用される方も本当に多いです。

建築中の住宅検査を利用される方も、建売住宅の購入者(または購入検討者)がかなり多いのです。

建売住宅だからといって、施工不良があって良いわけではありません。当然ですよね。しっかりした工事をしてもらうため、検査をするのは何もおかしなことではありません。

しばしば住宅購入者の「遠慮」について考えさせられることがあります。不動産会社や工務店などに対して、必要以上に遠慮してしまって、要望をきっちりと伝えられていないことが本当に多いのです。

でも、冷静に、客観的に考えてください。多額の代金を支払うのに、購入者が遠慮するのはおかしなことではないでしょうか。

第三者の住宅検査の利用するかどうかについて、不動産会社や工務店に対して遠慮している方を見ていてよく思うことです。

もちろん、遠慮の問題は住宅検査だけではありません。契約や引渡しの時期の問題、契約書の記載内容の問題など、遠慮しすぎていることは多々あります。

建売だから、、、という遠慮は不要です。

本来であれば、不動産会社や施工会社側が住宅購入者の要望をできるだけ聞きだし、それに可能な範囲で応じたり、対案を提案してあげたりすべきですよね。住宅購入者としては、そういう業者選びをしたいですね。

ホームインスペクションのアネスト

ホームインスペクション
第三者の一級建築士が、住宅購入・新築時などに建物の施工ミスや劣化具合などを調査する。新築(建築途中および完成物件)・中古住宅に対応。安心してマイホームを購入できる。