新築住宅の引渡し前・引渡し時の注意点(完成後の検査)
新築住宅を購入するとき、売買契約の前後ではいろいろなことに気を遣い失敗のないよう注意した人でも、引渡しを受ける際には確認すべきポイントを考えず、引渡しを受けてから後悔することがあります。
新築住宅の購入では売買契約のときと同じぐらい、引渡しにも注意を払いたいものです。以下に新築住宅の引渡し前・引渡し時の注意点をあげます。
- 工事の遅れに要注意。引渡しは必ず建物完成後に受ける
- 新築住宅の引渡し前に買主の住宅検査で安心を
- 補修工事(手直し工事)は引渡し前に
- 設計図書を売主から引き継ぐ
工事の遅れに要注意。引渡しは必ず建物完成後に受ける
建物が完成する前に新築物件の売買契約を交わした人は、建物の完成時期を信用しすぎない方がよいでしょう。工事が遅延して予定よりも完成が遅れたというケースは非常に多いです。完成が遅れた場合、その住宅の引渡し日も遅延することが多いです。
完成や引渡しが遅延したために、引越し日も遅れてしまって生活に影響が出てしまう人がいますが、そうならないように買主は引渡し日と引越し日の間にはゆとりをもたせることです。
また、完成するまでの間に工程が予定通りであるかどうか、売主や建築会社に確認をとることを忘れないでください。担当者によっては、完成・引渡し日が近づいてから、「実は工事が遅れているため引渡しが延期になります」と平気で言ってくることもあります。
工事の進捗については、相手任せずにせず確認することです。
住宅の完成が遅れた場合、予定通りに引越ししたいために建物の完成前に引渡しを受けようとする買主がいます。また売主も無理矢理に未完成の新築住宅を引渡してしまおうとすることもあります。引渡し後に納得できる工事をしてもらえないことがあるため、未完成の住宅の引渡しを受けることのないようにしなければなりません。
未完成住宅の引渡しはトラブルになることが多いため、十分に注意してください。
新築住宅の引渡し前に買主の住宅検査で安心を
買主にとって非常に重要な事項の1つが、引渡し前の買主による完成検査です。完成した建物の引渡しを受ける前に、施工不良が無いか、契約通りの建物であるかを確認しなければなりません。このタイミングで売主等に施工不良などの補修工事などを求めておく必要があります。
ちなみに、この引渡し前の確認のことを確認会や内覧会などと呼ぶことが多いです。
建物のチェックは見た目の綺麗さ程度なら、細かく見ればどなたでできるかもしれませんが、一般の人には判断できないこと、気づかないことがたくさんあります。そこで、第三者の専門家に引渡し前のチェックを依頼するとよいでしょう。
建築士に依頼して確認会(内覧会)に同行してもらい、施工不良などがないか現場で確認すると安心感が高まります。
買主が自らチェックする場合は、以下が参考になります。
- 住宅診断(ホームインスペクション)のポイント<シロアリ(白蟻)は床下・土台・基礎でチェック>
- 住宅診断(ホームインスペクション)のポイント<床の傾き・建物の傾きのチェックと原因>
- 住宅診断(ホームインスペクション)のポイント<屋根裏の断熱材の有無と不具合・劣化具合のチェック>
- 住宅診断(ホームインスペクション)のポイント<床下・外壁の断熱材の有無と不具合・劣化具合のチェック>
チェックリストなら、以下が参考になります。
- 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)建物外部編
- 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)床下・屋根裏編
- 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)玄関・居室等編
- 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)台所・洗面等編
- 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)和室・設備編
但し、これから永く住む大事な住まいであり、かつ引渡し後では遅いこともあるため(内容によっては対応してもらえないことがある)、基本的には専門家へ同行依頼をお奨めします。
続きは「新築住宅の引渡し前・引渡し時の注意点(補修と図面の引き継ぎ)」をご覧ください。
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