価格交渉の流れと注意点

購入したいと考える物件が見つかったとき、実際に価格交渉をどうような流れで進めていくのか説明します。一般的な流れは以下の通りです。

  1. 住宅購入の申し込みと価格交渉の開始
  2. 売主から値下げ希望への回答
  3. 買主から売主へ購入希望価格の再提示

以上の流れですが、もう少し具体的に説明していきます。

住宅購入の申し込みと価格交渉の開始

価格交渉をする第1歩が住宅購入の申し込みです。購入の申し込みとは、その住宅を購入するという意思表示を売主へ示す行為のことです。

その購入の申し込みは、申込書(買付証明書などとも言う)に記入してそれを提出することによって行いますが、その書面に購入希望価格を記入します。このときに、売り出し価格と同額を記入しても良いのですが、価格交渉する場合は売り出し価格よりも安い金額を購入希望価格として記入します。

ここから、価格交渉が始まるわけですね。

売主から値下げ希望への回答

買主からの購入希望価格に対して、売主が拒否したり、当初の売り出し価格と買主の購入希望価格の間の金額を提示してきたり、、、このように価格交渉が進んでいきます。最初に買主が提示した金額と売り出し価格のかい離がどの程度あるかにもよりますが、買主の希望が一度で通らないことは多いです。

買主から売主へ購入希望価格の再提示

売主からの回答を受けて買主がさらに価格の再提示をします。もちろん、この時点で購入を中止すると申し出ても構いません。また、最初に提示した価格と同額を再提示しても構いません。

不動産業者の意見も聞こう

不動産仲介業者が、売主から「○○○万円以下なら交渉に応じない」などと交渉の最低条件を聞いていることもあり、そのような場合は購入希望価格によっては購入の申し込みを受け付けないこともあります。そのときは、もう少し購入希望価格をあげるか、その物件の購入を中止するか判断するわけです。

住宅購入の価格交渉の注意点

住宅の価格交渉をするときの注意点としては、本気で購入を検討している段階で行うことと書面で行うことです。

本気で購入を検討している段階で

購入検討者が売主に対して価格交渉を行うということは、基本的にはその物件の購入を前向きに検討しているときです。売主や不動産仲介業者へのマナーとして、いい加減な気持ちで価格交渉すべきではありません。

もし、いい加減な気持ちで交渉し、交渉が成立した後に、正当な理由もなく購入をキャンセルしたならば、売主だけでなく不動産会社からの信頼も損なうことになるでしょう。次からは、条件にあう物件があっても積極的に紹介してもらえなくなることもあるでしょう。

書面で行う

これは前述したように、購入の申込書などの書面に記載して行うということです。書面は、不動産会社が用意するものを使用すれば良いです。確かな意思表示を書面で示すということですね。

価格交渉を成功させるためのコツを知りたいならば、以下の記事が役立ちますからご覧ください。

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