手付金の支払い

住宅購入の基本的な流れ」で示した順に沿って、各項目の詳細を説明していますが、今回は「4.住宅購入の手付金の支払いと契約」です。

ここで紹介するのは、以下の6点です。

  • 重要事項説明書と売買契約書を契約前に確認
  • 事前に質疑応答
  • 契約書に署名・捺印
  • 手付金の支払い
  • 売買契約書のチェック

重要事項説明書と売買契約書を契約前に確認

価格交渉や住宅ローンの事前審査の結果が出れば、いよいよ契約です。建売住宅や分譲マンション、中古住宅の場合は「売買契約」です。所有する土地に建物の工事を発注する場合は「建築工事請負契約」です。契約行為に関しては注意しなければならないことも多く、契約は大事なものであるため、よく準備しておくようにしましょう。

建築条件付土地を購入する場合はトラブル事例が多くて注意すべき点も多いです。「建築条件付土地(宅地)の売買の流れと注意点」が参考になるので該当する人は読んでおきましょう。

「売買契約」である場合は、売買契約書と重要事項説明書を契約日よりも前に入手しておき、じっくり読んでおきましょう。わからない点があれば、積極的に不動産業者へ質問すると良いでしょう。買主の方から売買契約書を契約日より前に貰えるよう依頼しないと不動産業者から前もって渡してもらえることはほとんどありません。遠慮せず自分から契約書を前もってもらえるように伝えください。

「建築工事請負契約」の場合も契約書と約款を契約日よりも前に入手してチェックするようにしてください。売買契約書でもそうですが、契約の当時に初めて見ても内容を理解することやリスクを検討することが困難ですから、事前に確認する必要があるのです。

事前に質疑応答

事前に入手した契約書類を読んだとき、わからないことが必ず出てくるはずです。それを契約日よりも前に不動産業者に質問しておくことをお奨めします。

契約当日はやるべきことが多くて、買主から多くの質問をするだけの十分な時間が無い事も多いです。また、不動産業者もその場で即答できないこともありますから、事前に伝えておいた方が契約の場がスムーズに進むのです。

それに、質問への回答をはぐらかされたときに、そのまま契約しても大丈夫かどうか、瞬時に判断するのも難しいですね。

契約書に署名・捺印

契約の当日は、書面を基にしっかり説明を聞き、不明点を遠慮せず質問し納得してから、署名・捺印するようにしてください。打合せしていたことで契約書類に記載がないことは、出来る限り打合せ議事録などを作成して書面に残すとよいでしょう。

手付金の支払い

契約の際には手付金を支払います。現金で手付金を用意することもありますが、振込することも多いです。

手付金の金額については取引によって様々ですが、10万円程度の少額の場合もあれば300万円程度の金額を支払う場合もあります。売買代金の5%や10%を目安として算出することも多いです。

手付金について学びたい場合は以下の記事が参考になります。

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