住宅探しをするとき、多くの方が建物に関することへの意識が高いです。施工精度(品質)、劣化状態、間取りなど、建物に関することは確かに重要です。
しかし、建物にだけ気を取られていては、購入後、居住してから後悔することにもなりかねません。ここでは、住環境のチェックポイントについてお伝えします。
住環境のチェックの基本は現地調査です。様々な施設を「歩いて」調べることをオススメします。
自宅から駅まで歩く
できれば、通勤や通学の時間帯に駅までのルートを歩きたいところです。特に、東京や大阪などの大都市では開かずの踏切があったり、歩道橋を渡ったり、、、歩道橋はお年寄りには辛いところです。急な坂道、階段があるところも敬遠したい方もいらっしゃるでしょう。
こういったことは地図だけではわからないことでもあるので、実際にそのルートを歩くことをオススメするのです。
自宅から学校まで歩く
学校までのルートを歩くのは所要時間もそうですが、危険性の確認が目的もあります。交通量が多い道路、視界の悪い道路、人目の少ない通りなどの有無を見ておいた方が良いでしょう。
スーパー・病院・公園など
スーパーや病院、公園なども徒歩か車で確認しておきましょう。主婦の方がスーパーの品ぞろえや営業時間、公園の雰囲気などもチェックすることは少なくないです。
嫌悪施設
騒音、匂いを生じさせる施設(工場など)の有無も確認しましょう。これは、該当の住宅地(現地)で耳を澄ませたり、匂いを確かめたり、、、ということだけではなく、住宅地図などで周囲を確認する必要があります。できれば、近所の方にお話を伺うと良いでしょう。特に、匂いは風向きによって変わるので、現地で1~2度確認するだけではわからないことも多いですから。
道路環境
目の前の道路の交通量のチェックは必須ですね。そして、近隣の交通渋滞もチェックが必要です。これは曜日や時間帯によって異なるので、現地確認だけでなく、近所の方に聞いておきたいことです。
また、大型トラックやバス等が通った時の振動も確認しておきたいですね。
ところで、騒音・匂い・交通渋滞などについては、近所の方への確認をオススメしましたが、聞きにくいという方も少なくありません。
私自身が、近隣へ聞き込みするときの手法(というほでもないですが)をお伝えしておきます。
隣近所の家のチャイムを鳴らして、、、というのは、やはり聞きにくいものですよね。また、留守も多いです。ですので、まずは物件の前の通りを歩く方に尋ねてみると良いでしょう。正直に、「近所へ引っ越してくるつもりなのですが、、、」と切り出せば、意外とお話を伺えるものです。
そして、近くのお店、たとえばクリーニング屋さんなどに伺ってお話を聞くのも意外とアリです。もちろん、忙しそうにしていると遠慮すべきですが、そうでなければ、いろいろな情報を聞くことができることもあります。
ほんの少しの勇気を持つだけで、初めての土地の住環境を得られるのですから、ぜひ近隣への聞き込みをしてください。