基礎立上り内部の型枠やアンカーボルトなどに問題がなければ、立上り部分にコンクリートを打設します。現場によって異なりますが、底盤部分のコンクリート打設からここまでが2~3日程度です。
ここでも底盤のときと同様に、バイブレータなどで余計な空気や水分を抜き、しっかりと締め固めを行います。
その後、立上りの天端部分(一番上の水平な部分)をコテで平滑にします。その上から、レベラーを流して基礎天端(きそてんば)を水平に仕上げます。
しばらく養生期間をおき、コンクリートが固まれば型枠を撤去します。左の写真は型枠を撤去し後の基礎コンクリートです。基礎の立上りから上に出ているものがいくつか見えますが、これがアンカーボルトです。
養生は、コンクリートを乾燥させるためであるのはもちろんですが、コンクリートが膨張しようとしますので、乾燥するまでは型枠で固定しておかなければなりません。その養生期間は、一般的には3~8日程度です。夏は早く乾燥するので短めで、冬は長めになりますが、天候や気温にもよるので、状況に応じて対応することも必要です。以下を参考にしてください。
気温15℃以上 → 3日
気温5℃~15℃ → 5日
気温5℃以下 → 8日
また、圧縮強度が5N/cm以上出ていることとされておりますが、通常の施工であればこの数値は問題なくクリアし強度が出ているでしょう。
型枠を撤去したあとには、コンクリートの仕上り状態をチェックし、スリーブ(配管を通すためのコンクリートの穴)と配管の隙間などはモルタルで埋めていく必要があります。