外壁工事の流れを説明します。まずは、大事な防水工事で、透湿防水シートの施工です。
透湿防水シートは構造用合板の上にタッカーで留めながら貼っていきます。この透湿防水シートは、外壁の仕上材の内側に侵入してきた雨水を防ぐためのものです。
そこで大事なのは、シートの重ね代です。上下の重ね代は100mm以上が基本ですが、シートそのものに重ね代を何mmとするべきか記載されていることが多いので、これを守るようにします。 通常、この透湿防水シートはロールになったものが持ち込まれて、横方向へ張っていくので、ぐるりと建物を巻いていくようなイメージになります。よって、横方向の重ねる部分は生じないことが多いのですが、重ねる部分が生じる場合には重ね代が必要です。
透湿防水シートの張る順序は、雨水の侵入を防止するため、下から順に張っていき、上側の透湿防水シートの方を上から重ねるように張ります。
建物の角の部分(出隅・入隅)では、透湿防水シートで巻くように張り、角部にシートの切れ目をもってこないようにします。この部分の左右の重ね代は300mm以上とします。
サッシ周りは雨漏りが頻発している箇所で、より慎重で丁寧な施工が求められます。透湿防水シートとサッシの間に隙間ができないようにするため、防水テープを貼ることが大事です。