タワーマンション(高層マンション)のデメリット(地震時の揺れ)
タワーマンション(超高層マンション)は一般的に20階建て以上のマンションのことを言いますが、タワーマンションにあこがれる人も多いようです。
メリットは、言うまでもなく眺望であり、ステータスでもありますが、デメリットについて把握してから購入を決めたいものです。
タワーマンション(超高層マンション)を購入し居住していく上でのデメリットの1つは地震時の揺れの大きさです。
高さがある建物はどうしても、地震時には低層の建物よりも揺れが大きくなります。免震構造や制振構造のタワーマンションが多くなってはおりますが、揺れがある程度は抑える効果が期待できても揺れがなくなるわけではありません。
免震や制振構造のマンションであっても、地震(立地・揺れの大きさなどの諸条件)によっては、大きく揺れていることもあります。東日本大震災のときも首都圏の超高層マンションやビルが大きく揺れている映像がテレビなどで流されていましたが、あのなかには免震構造の建物もあります。
また新宿の超高層ビル群が大きく揺れる映像を見た人も多くいるでしょう。その建物内部で悲鳴をあげている人たちの映像もありましたね。
熊本地震の際、関西でも揺れを体感したのは、やはりタワーマンション(高層マンション)でした。
タワーマンション(高層マンション)で揺れを体感すると怖さを感じる人もいることでしょう。揺れの大きさは、建物の構造的な条件だけではなく、地震の大きさや地震と建物の関係、地盤など様々な条件によることですから、高層のマンションだけが危ないから購入しないでおこうという話ではありません。
低層の建物(一戸建て住宅)でも、熊本地震で甚大な被害にあっている事例がいくつもあります。なかには、築年数の新しい住宅までもが被害にあっています。それらのなかには、建築時の施工ミスが原因と思われるものもあり、結局は建築中の品質管理の重要性がよくわかる結果です。
倒壊するかどうかの話の前に、建物に構造的な問題がなかったとしても揺れによる怖さがあることを理解しておいた方がよいでしょう。
また、揺れが大きいとエレベーターが停止してしまう可能性が高まります。避難時にエレベーターを使用すると閉じ込められてしまうリスクもあり、階段での避難ですが、体が強くない人はエレベーターに頼ろうとするかもしれません。しかし、停止してしまうリスクは問題です。
地震後、エレベーターがすぐには復旧しないこともありますし、安全性の確認に時間を要す可能性もあります。避難時や地震後に室内へ戻るときに、高層階の人は階段の上り下りが大変です。
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