住宅を買うときの物件の探し方(SUUMOと不動産業者のHPの組み合わせが最適か)

住宅を買うときの物件の探し方

住宅を購入するとき、皆さんはどのようにして売り物件の情報を探していますか?

多くの人は、不動産ポータルサイトを活用しているでしょう。

インターネットでの物件探しが主流となる前は、新聞の折り込み広告や自宅のポストに投函されるチラシ、近所で見つけた不動産業者の幟や看板がきっかけになることが多かったのですが、今ではこれらのルートで購入する人は減りました。この時代を知らない世代が、マイホーム購入のコア層ですね。

インターネットで物件探しをするとしても、大量の情報が溢れている時代ですから、ある程度は情報の取得元を絞っている人が多いでしょう。そこで、住宅を買う人が物件探しをするときに知っておきたいことを紹介します。

どの不動産ポータルサイトがよいか?

住宅を購入するときに物件探しで最も活用されているのは、不動産ポータルサイトです。代表的なものは、SUUMO(スーモ)やHOME’S(ホームズ)、アットホームといったところです。ほかにも、YAHOO!不動産や不動産なびなど様々なポータルサイトがあり、どのポータルサイトを利用するかだけでも迷ってしまうくらいです。

SUUMOでの物件探しは必須

前述しただけでも多くの不動産ポータルサイトがありますが、そういったサイトたちのなかから、どのサイトが最もおすすめかと言えば、やはり、SUUMOは外せません(SUUMOの回し者ではありません)。

掲載されている売り物件の数が本当に多く、利用しているユーザー数も非常に多いです。多くの不動産会社にとっても、売り物件を掲載するときはSUUMOを重要視しています。なぜならば、単純に問合せが最も多いからです。ほかのサイトに比べてもダントツで問合せ件数が多いという声もよく聞きます。

問合せ件数が多いから、SUUMOにはぜひとも物件を載せたいという不動産会社が多く、物件が多く集まるから購入者も集まるという循環ができています。実際に売却物件の掲載数が多いだけに、物件探しをする上で外せないといっても過言ではないでしょう。

地方ではSUUMO以外も積極的にチェックしよう

SUUMOがどのような条件下でも最強とは言い切れない面もあります。地域によっては、掲載物件がそれほど多くない(網羅されていない)ということもあります。それだけに、SUUMOだけをチェックしておけば大丈夫だとは言えません。

他のポータルサイトも確認しておくことをおすすめします。不動産会社によっては、HOME’Sやアットホームだけに掲載していることもあるからです。そういった不動産会社が、売主より専属で売却の媒介契約をしている場合で、他社に広告掲載を許可していなければ、その物件がSUUMOに掲載されないということもあるのです。

ニフティ不動産

家探しをする人にとっては、いくつもの不動産ポータルサイトをチェックし続けるのは面倒ではないでしょうか。希望する物件が長期間見つからず長期化したときには、尚更面倒になるものです。あらゆる物件情報を網羅したサイトがあればよいのにと考えたことがある人も少なくないでしょう。

そういう人にとって、有益なのはニフティ不動産です(ニフティ不動産の回し者でもありません)。

このニフティ不動産は、SUUMO(スーモ)やHOME’S(ホームズ)、アットホーム、YAHOO!不動産といった有名どころのサイトはもちろん、一般的にはそれほど有名ではないサイトからも大量の物件情報をまとめて掲載しており、このサイトだけでも多くの物件情報を閲覧することができます。これは便利ですね。

ただし、SUUMOやHOME’Sに掲載された物件情報を少し遅れて掲載しているようなので、やや情報取得が遅れるというデメリットもあります。売却(販売)される物件の条件によっては、希望する買主の間で取り合いになることもありますから、情報取得は早い方が有利です。そういう意味では、ニフティ不動産だけで物件チェックするのは、マイナスに働く可能性もあります。

SUUMO等に同じ物件が掲載されているときにどの不動産会社へ問い合わせるべきか

不動産ポータルサイトを見ていると、同じ物件がいくつも掲載されていることがありますね。売主が、多数の不動産会社に販売を依頼しているときなどに、こういったことが起こります。同じ物件が10社くらいから掲載されていることもあり、購入検討者としてもどの業者に問い合わせるべきか判断しづらいこともあるでしょう。

この現象は、SUUMOで最も多く見られますが、HOME’Sなどでもあることです。

こういったときは、以下の点を確認して、問合せ先業者を検討するとよいでしょう。

売主から直接、売却依頼されている不動産会社

多くの場合、物件を掲載しているのは、売主より直接依頼された不動産会社です。しかし、ときにはそうではない業者が掲載していることもあります。売主が、直接依頼した不動産会社を介して、物件の広告掲載を許可している時に起こりえます。

買主としては、他の件当社よりも優先的に売主と取引の交渉をできる環境・条件が望ましいため、売主から直接依頼されていない業者より、直接依頼されている業者に問い合わせる方がよいのです。直接依頼されていない業者は、まだ売れてもいないのに、「商談中」などと言って直接依頼されている業者から断られることがあるからです。

広告のなかに、「当社が専属専任です」「当社が専任です」と記載しているときは、売主より直接依頼されている業者だと判断できます。「当社に鍵がある」とPRしている業者も、売主より直接依頼されている業者だと考えてほぼ間違いないでしょう。

仲介手数料の値引き

専属専任や専任ではなく、一般媒介で販売に出さている物件である場合、どの不動産会社に問い合わせるのがよいか判断しづらいです。そういうとき、その地域で実績が多いか、担当者の対応が丁寧かといった点も重視したいですが、念のため、各社の仲介手数料がいくらの設定であるか確認しましょう。

仲介手数料は、宅地建物取引業法により、上限の金額が設定されていますが、それ以下の金額にすることは自由です。多くの業者が上限額を会社の規定の手数料としていますが、一部では仲介手数料を他社より安く設定していることがあります。そういった業者は、物件掲載情報をよく見ると、手数料を他社より安くしていることをアピールしているので確認してください。

ただし、あまり手数料を重視しすぎると対応の悪い業者にあたることもあるので、注意してください。

ホームインスペクション

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不動産会社のホームページも要チェック

物件探しを不動産ポータルサイト中心にすることは理解できますが、それだけにしないことをおすすめします。各地域で営業力が強い不動産会社のサイトも見ておくとメリットとなることもあるからです。

物件掲載が早い

条件の良い物件は、住宅購入検討者の間で取り合いになることがあります。情報取得が早く、早期に問合せ・現地見学と進むことが有利に働くことがあるので、早めの情報取得を心掛けたいところです。

そういう意味では、不動産会社のサイトには、SUUMO(スーモ)やHOME’S(ホームズ)といったポータルサイトよりも早めに物件情報が掲載されることが少なくないので、チェックする意義があります(早いと言っても1~3日くらいです)。

たとえば、大手不動産会社では、売主から販売を任された物件を最初に自社サイトに掲載します。その後、不動産ポータルサイトへ情報共有していく流れになるため、どうしてもタイムラグができるのです。

会員登録して物件情報を積極的に受け取る

不動産ポータルサイトや不動産会社のサイトで会員登録して、希望物件の条件も登録し、メールで通知を受け取るようにしておくと、受け身でも情報取得できるのでおすすめです。多くの不動産会社が、しつこい勧誘もしてこないので、意外と気軽に物件情報を取得できて便利です(会社・担当者による)。

まとめ

住宅を買うときの物件探しの方法は、SUUMO(スーモ)+地域で強い不動産会社のサイトの2重チェックが最もおすすめです。これに補完的に、別のポータルサイトも活用することを考えてみてください。会員登録で物件情報のメール通知の活用も考えてみてください。