「住宅購入の基本的な流れ」で示した順に沿って、各項目の詳細を説明していますが、今回は「6.住宅の引渡し前の立会い時の確認とチェックポイント」です。
ここで紹介するのは、以下の4点です。
- 購入物件の建物の状態を確認(内覧会など)
- 境界位置の確認
- 補修工事と補修後の確認(再内覧会)
- 内覧会立会い・同行サービス
購入物件の建物の状態を確認(内覧会など)
住宅ローンの承認を得て引渡しへと移る前に、購入する物件の最終確認を現地にて売主と買主が立会いして行います。
新築住宅であれば、建物の施工品質(施工不良などがないか)を詳細にチェックしなければなりません。このタイミングで施工不良を売主や施工会社へ指摘して補修してもらう必要があるからです。これは非常に大事なことですから時間をかけて丁寧に実行してください。
特に一戸建て住宅の場合は、構造部分や施工ミスの多い断熱工事などチェックすべき項目が多く、専門性が高いために第三者の専門家による竣工検査の立会い(内覧会立会い)サービスを利用するとよいでしょう。引渡し前の立会いでチェックし指摘しておかなければ、後々の対応を求められないこともありますから、このタイミングが非常に重要です。
補修工事と補修後の確認(再内覧会)
ちなみに、施工不良などが見つかった場合には、その補修工事をして頂いてから、再度現地で補修後の状態を確認してください。この機会のことを再内覧会や確認会と呼ぶことがあります。
この再内覧会の際に補修が完了していない場合には再度、補修工事を要求しなければならず、補修が適切に完了するまで繰り返すことになります。
新築住宅の引渡し前は知っておくべき注意点が多いので、「新築住宅の引渡し前・引渡し時の注意点(完成後の検査)」を参考にするとよいでしょう。
中古住宅であれば、契約前に診断しておくのが理想ですが、契約前にしていない場合は、この引渡し前のタイミングで住宅診断(ホームインスペクション)しておくとよいでしょう。
境界位置の確認
現地で確認することは建物の状態だけではなく、境界が明確であるかも確認しなければなりません。必ず現地で売主と一緒に立会いの上で実施してください。
確認する方法は、境界杭などの標のある位置を目視確認することです。不動産業者から説明を受けながら確認すれば、理解できるでしょう。境界杭などが無い場合には売主の負担で設置してもらうよう交渉することをお奨めします。
次回は「「7.残代金の支払いと購入した住宅の引渡し」の詳細と注意点」です。