「そろそろマイホームを・・・」と自ら考え始めたり、両親から「家でも買ったら?」と言われて住宅購入を意識し始めたりしたときに、「まだ家を買うには早すぎないか?」「何歳ぐらいで住宅購入するのがよいか?」と住宅購入すべき年齢について考えている方は多いのではないでしょうか。
住宅購入に適した年齢は、誰にも共通するような明確な回答はありませんが、検討すべきことや関連する情報について抑えておき、自分が購入する年齢が何歳ぐらいであるか考えみてください。
はじめて家を買う人の平均年齢は?
まず、参考として国交省の住宅市場動向調査(平成24年度版:平成25年に公表)の結果を見てみましょう。これによれば、初めて住宅を購入する方(第1次住宅取得者)の年齢は30歳代が最も多いという結果が出ています。次いで多いのが40歳代です。住宅の種別毎にデータが出ていますので以下をご覧ください。
注文住宅 ※平均年齢:40.2歳
30歳未満 8.8%
30歳代 52.7%
40歳代 21.1%
50歳代 7.9%
60歳代 8.7%
分譲住宅(建売住宅や分譲マンション) ※平均年齢:36.8歳
30歳未満 12.7%
30歳代 58.2%
40歳代 21.9%
50歳代 3.7%
60歳代 2.2%
中古住宅 ※平均年齢:40.3歳
30歳未満 10.6%
30歳代 41.9%
40歳代 33.3%
50歳代 8.1%
60歳代 6.1%
30歳代の住宅購入者が半数以上を占める
注文住宅、分譲住宅、中古住宅のいずれの年齢層を見ても、30歳代が飛びぬけて多く、住宅購入者の半数以上はこの年代に偏っていることがわかります。
新築住宅の方が中古住宅より購入時の投資額が大きいことを考えれば、若いほど中古住宅の購入者が多いかと思いましたが、実際には少し違った結果です。40歳代や50歳代が最も多い割合を占めているのは中古住宅で、30歳代は分譲住宅や注文住宅で占める割合が高くなっています。
若いうちは、購入後にそこで暮らす期間が長いために新しいもの(購入後の耐久性が高い住宅)を購入しようという方の割合が多いのかもしれません。
新築でも注文住宅と分譲住宅を比較してみると、分譲住宅の方が若い層が購入していることがわかります。分譲住宅の方が注文住宅よりも取得費総額が安いことが影響しているのでしょう。
始めて住宅購入する方にとって一番メーンとなる分譲住宅を購入する平均年齢が36.8歳ですから、これが1つの参考になりますね。世間的には「30歳半ばぐらいで家を買う人が多いのか」という印象でよいでしょう。もちろん、皆さんが30歳半ばになれば購入すべきというわけではありませんから、年収などの条件に付いてもよく考慮しましょう。
つぎに、「いつ家を買うか?「住宅購入年齢を判断するための材料」」を見ていきましょう。