次に、基礎配筋の定着長さと継手についての注意点とチェックポイントです。一般の方には少し難しいかもしれません。
基礎のコーナー部分(隅角部:左写真)では立上り部分の主筋(水平方向)が重なる部分の長さ(定着長さ)が十分であるかを基礎の上端と下端の双方で確認します。
定着長さは40dと言って主筋の径の40倍の長さが一般的です。主筋がD13(直径13mm)であることが多いのですが、この場合の定着長さは520mm以上必要です。但し、300mmとしていることもあり、各現場の設計の判断によります。
上の図は基礎を真上から見下ろしたものですが、矢印の範囲が定着長さ(鉄筋を重ねている部分)です。基礎立上りの縦筋(垂直方向)や底盤(スラブ)も同様に定着長さを確認しなければなりません。以下が基礎を真横から見た断面です。
また、鉄筋が足りなくなった箇所では新たに鉄筋を継ぎ足していくのですが、この部分を継手と言います。継手部分も鉄筋を重ねる必要があり、定着長さは40dとします。ですから、鉄筋の径が13mm(D13)ならば定着長さは520mmとしなければなりません。
左の図が基礎の底盤(スラブ)の継手です。40dの範囲が重なっていますね。この部分が継手長さです。
基礎配筋のチェックポイントは他にもありますので、続きは基礎配筋の注意点とチェックポイント(3)をご覧ください。
< チェックポイント >
- 配筋の継手の位置
- 配筋の継手の長さ
- 配筋の定着長さ