床組には根太を用いない剛床(根太レス工法)と根太を用いる工法があることを「構造躯体:床の施工(床組)」で説明しましたが、まずその工法の確認をします。
土台、大引、束の位置を確認し、束のピッチ(間隔)が910mmであることをチェックします。なかには、束を使用しない住宅もありますが、将来的にたわんで床鳴りすることがないか施工者に説明を求めておいた方が良いでしょう。
束は鋼製束が多いですが、ビスなどでしっかり固定されているか、固定状況をよく確認しておきましょう。ビスの確認は、束の下側(床面)もそうですが、上側(大引との接合部)も大事です。このビスが不足している現場を多く見かけますので、注意しておきましょう。
火打ち材も鋼製のものがありますが、その位置や接合部の取付状況はチェックが必要です。
剛床(根太レス工法)の場合、床の構造用合板の厚さが設計図書通りであるか確認し、さらに釘のピッチ(間隔)が150mmであるかも確認します。根太工法の場合は大引の上に設置する根太の施工状態、合板の厚さ、釘のピッチを確認しその品質や設計図書との照合を行います。
チェックポイント
床組
- 位置
- 高さ
- 床束の取付け
- 束石の取付け
- 仕口や継手の位置・接合方法・接合状態
- 金物の状態
- 火打ち
- 構造用合板による剛な床組
- 防腐措置・防蟻措置(塗布回数・塗布範囲)
- 釘のピッチ
- 合板の千鳥張り