床組(床の施工)について説明します。床組は上棟後に施工することが多いですが、現場によって順が異なることがあることを認識しておきましょう。
床組には、根太を用いない剛床(根太レス工法)と根太を用いる工法があります。最近は、水平方向の力に強いと言われる剛床(根太レス工法)の住宅が多いです。
まずは、1階の床組の施工からです。大引をまだ施工していない場合は、この段階で施工します。910mmピッチ(間隔)で90~105mm角の大引を設置していきます。この大引は下から束(鋼製束が多い)で支えます。
次に、火打ち土台も施工していきます。この火打ち土台は斜めに施工する斜材(左写真)で、地震等による水平方向の変形を防止するためのものです。ただし、床組が剛床(根太レス工法)である場合には、火打ち土台を設けないこともあります。
上の写真は根太がある工法です。
火打ち土台は木製が多いですが、なかには鋼製のもの(火打ち金物)もあり、その設置位置のバランスには配慮が必要です。
【火打ち土台の位置は「木造軸組工法(在来工法)の構造と各部の名称」を参照】
そして、その上に合板の設置です。剛床(根太レス工法)であれば、厚さが24mmか28mmまたは30mmの構造用合板を土台に釘で打ちつけていきます。このときの釘のピッチ(間隔)は150mmで、構造用合板の周囲に打ちます。
根太工法であれば、大引の上に根太を施工し、その上に厚さ9~12mmの合板を設置していきます。このときの根太のピッチ(間隔)は303mmが多いです。