希望する、または希望条件に近い中古マンションが見つかって、売買契約を締結する前にチェックしておきたいポイントの1つとして、室内の設備の動作チェックがあります。
不動産会社に案内されて中古マンションの室内を見学したときに、間取りや各部屋の広さ、クロスや床などの劣化具合については見た目の印象があることでしょう。「部屋の広さや形は問題ないし、キッチンやお風呂は思ったより綺麗だしそのまま使えそう。クロスは汚れがひどいけど張り替えるし、まあいいか」などと自分なりにその物件を評価して考えているでしょう。
ただ、よくよく考えてみれば、これらは全て見た目だけの評価です。単に見ることのみでチェックしています。
マンションを買って引渡しを受け、さらに引越ししてから初めてキッチンやお風呂、洗面台なの設備を使ってみる方は少なくありません。そして、そのときにはじめて設備の動作不良に気づくことがあります。たとえば、床暖房が壊れているといったことです。
また、動作不良と言えるか微妙ですが、水圧に不満が残ることもあります。特にお風呂のシャワーの水圧です。マンションでは、所在階によってはシャワーの水圧が弱いということはよく起こっている問題です。調整して解消できることもありますし、なかなか対応に苦労することもあります。
そういったことで不満や後悔が残らないように、設備については実際に動作させてチェックする必要があります。売主が居住中である場合には気を遣うという方もいますが、承諾をとって試してみてください。不動産会社に伝えれば承諾を取って頂けるはずです。
逆に売主が居住しておらず空き家である場合には、電気や水道などのライフラインが止められていて、中古マンションの購入前にこれらをチェックできないこともあります。そういった場合には、付帯設備表や物件状況確認書を契約時に確認しておきましょう。
ちなみに、この付帯設備表や物件状況確認書は売主が居住中で設備の動作チェックができる物件でも契約時には交付されるので、確認しましょう(この書類について詳しくは「中古物件の購入時は付帯設備および物件状況確認書のチェックに注意」を参照)。
これらの書類があるのであれば、自分で現場で動作チェックしなくてもいいだろうと考えるのは、あまりよい判断ではありません。入居してから、付帯設備表や物件状況確認書と実際のマンションの状況が異なることもあるからです。
そういった場合には売主に補修等の対応を求められることが原則ですが、売主やその症状によっては何度か交渉する手間が生じたり、売主が対応してくれないというリスクもあったりするからです。
相手方が取引の義務を必ず遂行するとは限らないことも考えて、契約前に確認できることはしておいた方が無難です。特に売主に経済的な余裕がなく、任意売却などで自宅を手放す(売却する)場合には、補修等を請求しても対応できる経済力がないこともあります。
マンションの売買契約前にはできる範囲で設備の動作チェックをすることがお奨めです。