中古住宅の設計図書

中古一戸建て住宅を購入するときに確認しておきたいポイントの1つとして、設計図書(せっけいとしょ)の有無があります。設計図書とは、設計図の集まったものです。設計図とは皆さんがイメージされる建物の図面ですね。たとえば、住宅を上から見た平面図(間取り図と思っても良いでしょう)、住宅を横から見た立面図などのことです。

 この設計図書(単に図面と言っても構いません)は、新築するときやリフォームするときに作成されるのですが、中古住宅の購入後にも使用することがあります。中古住宅の購入後にリフォームしたり、増築したりするときには、建物の見えない部分がどのようになっているのかを設計図書を参考にして判断するのです。

 建物の一部を解体撤去していくと設計図書の通りになっていない部分が出てくることもありますが、それでも良い参考にはなります。

 住宅のリフォーム、メンテナンスといった、その中古住宅を長持ちさせる行為を適切に行うために大事なものが設計図書だと思ってください。

 中古住宅を購入するときには、その設計図書を売主が保管しているかどうか確認しておき、保管しているようであれば、しっかり引き継ぐようにしましょう。必ず、それが役立つときがきます。

 但し、設計図書を保管していない売主も少なくありません。特に築年数が古くなったり、所有者が何度が移り変わっている場合には無いことが多いです。そのような場合には、設計図書がないリスクや不便さと古い住宅には無いことも多いという現実も考慮して購入判断することになります。

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