売買価格の交渉を行うのは当事者の自由ですから、値引き交渉を行うことはできます。もちろん、売主が応じるかどうかは相手次第です。
中古住宅の値引き交渉が成功するかどうかは、以下の点が大きく左右することが多いでしょう。
- 他にその中古物件を購入希望の方がいるか
- 売主が早めに売却したいと考えているか
当然のことですが、他に購入希望者がいる場合には売主は高く買ってくれる方へ売却を望みますので、値引き交渉は難しくなります。逆に言えば、他の購入希望者がいないならば買主の立場が強くなる傾向にあります。
しかし、売主の事情や考えによっても左右されます。売主が「無理に売らなくても良い」「急いで売却しなくてもよい」と考えている場合には、他の購入希望者がいなくても値引き交渉にあまり応じてくれないことがあります。
全ての中古住宅に対して共通するような値引き交渉のワザはないと考えておいた方が良いでしょう。また、中古住宅の値引き交渉を上手に進めるためには、不動産の仲介の仕組みや不動産業者の都合・裏事情をよくしっておくと便利ですので、「不動産業者の嘘で買主が損をする(レインズへの物件登録と不動産業者間の競争)」も読んでおいた方がよいでしょう。