敷地配置図とは単に配置図とも呼ばれますが、その敷地内における建物の配置を示すことが主な目的の図面で、土地を空から見下ろしたような図面です。
配置図には、敷地の形状、建物の位置、駐車場、植栽、道路、方位などが記載されています。敷地の大まかな形状はこの配置図で確認できますが、土地の細かな寸法は地積測量図で確認した方がよいでしょう。以下が配置図のサンプルです。
建物の位置は、敷地の境界からの距離が記載されるので、確認できます。この距離が狭すぎないか確認するのは1つのチェックポイントとなります。たとえば、そのスペースに倉庫を置く予定ならば、設置スペースと人が通るスペースの確保が必要になります。また、エアコンの室外機を設置するスペースの確保も必要です。
駐車場については、車の出し入れがし辛くないか、駐車時に車のドアを開いて乗り降りできるか確認しておきましょう。また、配置図には方位も記載されていますので、日照についても確認しておきましょう。
敷地と道路などに高低差がある場合には、この配置図にその高低差が記載されます。道路より土地の方が低い場合には排水計画も念入りにチェックしておきたいですし、土地の方が高い場合でも擁壁がどのようになっているか確認しなければなりません。
配置図の縮尺は一般的に1/100である事が多いです。この配置図に、外構(門扉や塀・フェンスなど)を記載して外構図を兼ねることもあります。販売用に作成された配置図のイメージ図では、人や車、植栽の1つ1つを小さく描いて、庭のスペースが実際のものよりも広いものだと誤解を生じさせることもありますので、注意してください。
次は、「立面図の見方とチェックポイント」です。