住宅購入に関する諸費用のなかでも、大きな金額となるものの１つが、住宅ローンの保証料です。
住宅ローンの保証料とは
住宅ローンの保証料とは、住宅ローンを借入する金融機関から融資条件の1つとして、保証会社による保証を求められますが、その保証会社へ支払う費用のことです。
融資する金融機関としては、貸し倒れリスクがあるわけですが、そのリスクを引き受けるのが保証会社です。よって、融資する金融機関と保証する保証会社は別の会社です。
もし、借りた人がローンを支払えなくなってしまったときに、その保証会社が借りた人に代わって金融機関に債務を弁済するのです。
保証会社が借りた人に代わって支払ったからといって、借りた人の債務そのものがなくなるわけではありません。その保証会社へ支払う必要があるのです。
そういう意味で、この保証料は金融機関の債権を担保する役割はありますが、住宅ローンを借りる人にはメリットと言えるほどのものではないのに、大きな費用がかかるものです。
必要ないこともある
住宅ローンの保証料は実は必要でないこともあります。前述したように、借りる人にとっては、保証会社による弁済に至ったところで、借入金がなくなるわけではないので、保証料が必要ない住宅ローンの方が理にかなっているとも言えます。
金融機関や住宅ローン商品によっては、保証料が不要となるのですが、保証料は金額が大きいため、住宅ローン選びをする際には金利の比較だけではなく、この保証料の有無にも着目しておいた方が良いでしょう。
保証料の支払い方法と金額
気になるのが保証料の支払い方法や金額ですね。
支払方法は２つ
住宅ローンの保証料の支払い方法には以下の２つがあります。
- 一括前払い
- 金利上乗せ
1.一括前払い
住宅ローンを借り入れする際に、保証料の全てを一括でまとめて前払いする方法です。
2.金利上乗せ
毎月支払うローンの返済に、上乗せして支払う方法です。
保証料の金額
住宅ローンの保証料の金額の目安は、一括前払いの場合で、50万円になったり100万円を超えたりします。また、金利上乗せの場合で、0.2％くらいです。
しかし、以下の理由により事前に詳細な金額を把握するのは難しいと言えます。
- 借入金額・返済期間によって異なる
- 各金融機関によって異なる
- 審査結果によって異なる
つまり、住宅ローンの借入額同じであっても、人や物件によって異なるということです。
ただ、住宅ローンの保証料が必要なときには、上に記載した目安くらいはかかるものだと思っておきましょう。
