建売住宅(分譲住宅)を購入する上でチェックしておくべき、基本的なチェックポイントとしては、トイレの換気扇も参考になります。
一般に多くの人のイメージとして、トイレに換気扇があるのは当然ですね。トイレの換気扇は換気が目的ですが、その換気は匂いをトイレから無くすためです。
今までに居住した住宅において、トイレに換気扇がないケースはそう多くはないでしょう。
トイレの換気扇がないこともある
しかし、最近の建売住宅では驚くことに、このトイレの換気扇が無いケースが見られます。住宅検査・住宅診断で現場へ行って最初に見たときには、設置ミスかと思いました。しかし、売主は「この物件の仕様です」と仰ります。そんなはずはないと図面や仕様書を確認すると確かに換気扇がありません。
その後、多くの住宅においてトイレに換気扇がないことが増えました。
住宅購入者の多くの方は、トイレに換気扇があるのは当然だと考えていますが、その当然がひっくりかえっているのです。当然だと思っているので、建売住宅の見学(オープンハウスなど)に行った際もトイレの換気扇まで見ている方はほとんどいません。完成している実物を見ても意外と換気扇の有無には気付かないのですね。
ましてや、未完成の建売住宅(売建てとも呼ばれていますが)であれば仕様書や図面で気付かなければなりません。見落とすのも仕方がありませんね。
完成した建売住宅であれば、必ずトイレの換気扇の有無を確認し、未完成物件であれば担当者に質問すると良いでしょう。
トイレの匂いが室内へ
ちなみに、トイレの換気扇がなくとも、新築住宅には24時間換気システムは付いていますので、トイレの空気も換気されます。「だから大丈夫です!」などと仰る営業マンもいました。
しかし、これはおかしな話です。換気システムの位置などにもよりますが、トイレの匂いがリビングや洋室などに流れてくる可能性もあるので要注意です。むしろ、24時間換気システムがマイナスに作用してしまいます。やはり、トイレの換気はトイレでしておきたいものです。
本気で住宅購入者の生活のことを思えば、こんな仕様にするとも思えないのですが、現実にはよくあるので注意しましょう。