建売住宅(分譲住宅)とは言っても、完成した住宅を販売しているのではなく、建築中や着工前に販売を始めるのが当たり前になっています。多少のプラン変更に応じてもらえることを思えば、このことは買主にとっても利点がありメリットの1つです。
また、別のメリットとして、買主が建築中の様子を確認する機会をもてることが挙げられます。買主自身が建築中の様子を撮影するなどして、建築の様子を記録するのも良いですね。建築中の様子をブログに載せている方もかなり増えています。
建築工事が適切なものであるかの住宅検査を第三者の住宅検査会社に依頼する方も増えていますが、これも建売住宅を建築前に購入できるからです。ちなみに、建築中の第三者による住宅検査は注文住宅より建売住宅でこそ利用されています。
建売住宅は一般的に注文住宅より安価ですが、安価だからといって施工品質が低くて良いわけではありません。もちろん、欠陥工事は許されませんね。そこで、第三者の住宅検査の利用が増えているのですが、なかには建売住宅の売主が第三者検査の受け入れに消極的なことがあります。
工事に自信のある売主であれば、胸を張って第三者検査を受け入れる傾向にあるのですが、消極的な売主はむしろ心配になることもあります。
今の新築住宅では、住宅瑕疵保険などの検査が入っておりますが、どれも細かな点までは検査してもらえず、施工品質の向上にはそれほど役立っていません。売主側が入れる検査を「第三者の検査」と説明しているケースもありますが、売主が費用負担しているのに買主の立場を考えてくれるでしょうか、、、
そういった考えから、最近では建売住宅でも買主が第三者検査を入れるようになったのですね。購入判断材料の1つとして、建築中の第三者検査への受け入れに強い難色を示さないかも確認してみると良いでしょう。