
建売住宅を購入すれば、引渡しを受ける前にその建物の品質をチェックする機会があります。これを竣工検査や内覧会などよ呼びます(会社によって名称が異なる)。
未完成の建売住宅を購入した場合には、完成した時点でこの竣工検査(内覧会)を行います。その前に建築した工務店や売主による自社検査を行い、それを補修したうえで買主による竣工検査(内覧会)を行うのが一般的です。
完成済みの建売住宅を購入した場合でも、契約後の引渡しを受ける前に買主による竣工検査(内覧会)の機会を設けるのは、本来の取引の流れです。そこで指摘があればしっかり補修してもらわなければならないからです。
この買主による竣工検査(内覧会)は、本来であれば買主から要求しなくとも当然にその機会を売主側が用意すべきものですが、残念ながら一部の売主ではそのような機会を買主に案内していないことがあります。初めて住宅を購入する方は、このことを知らないので引渡し前のこの大事な確認をせずにいる方もいるので少し驚きます。
実は、この竣工検査(内覧会)の機会を売主が設けるか?という点については、かなり地域差がありまして、首都圏では売主から買主に案内することが多いのですが、関西圏では案内しない方が多いのです。これは地域によるサービス品質の違いだと言えます。
そして、関西圏でのこのよくない商習慣の影響でしょうか。内覧会立会い・同行の結果を見ても関西圏の住宅の方が品質が良くないことが多いのです。消費者や住宅の品質への意識の差がそのまま施工レベルに表れているようです。
よって、関西圏の方は必ず、契約前に「買主による竣工検査はありますか?それはいつでしょうか?」と売主に確認してください。名古屋近辺でも、買主による竣工検査を拒否する事例もありました。もちろん、首都圏やその他のエリアの方も確認した方がいいですね。もし、「引渡し前に買主の竣工検査をするのは当たり前ですよ」という回答を得られれば、安心材料の1つですね。