建売住宅(分譲住宅)を着工前や建築途中に購入する(契約する)ケースは非常に多いですが、着工日から完成日までの工期が短いと手抜き工事をされているのではないかと心配される方もいます。
購入者の依頼で住宅診断(ホームインスペクション)を実施するときなどに、「両親から、両親が自宅を建築したときは半年かかった。2ヶ月で完成するなんて危ない」「短期間で建築するということは、それだけ手抜きしているということではないか?」などと心配される方の声を聞くことは、何度もあります。
本当に2ヶ月で住宅を新築しても問題ないのでしょうか?
実際のところ、最近の住宅の新築工事は以前に比べると工期が短くなっており、2ヶ月の工期で完成することはよくあることです。以前に比べて短期間だからという理由だけで、手抜き工事をされているとか、危ないというわけではありません。
大手ハウスメーカーはもちろん、中小の建築会社であっても、工場生産された材料を多く使っており、現場で作業する工程が短縮されていることが大きな理由になっています。大手ハウスメーカーと違って、中小の建築会社は自社工場をもっているわけではありませんが、メーカーから供給されているのです。
最も工期が早いのは、低価格を武器に市場拡大していくローコスト住宅メーカーやパワービルダーです。工期が2ヶ月ということは普通にありますし、50日程度で完成させてしまうこともあります。
少し話を戻しますが、2ヶ月などと短期間の工程であっても、その期間に関わらず品質の高い住宅が建てられることは多いです。しかし、重要なはずの現場での工事監理がほとんど行われないために、結果的に施工品質に問題が生じ、施工ミスが数多く見られることになっています。
工事監理がまともにされていなくても、大工などの職人がしっかり仕事をして品質を確保しているものもあれば、そうでないものもあるということです。
安心できる住宅であるかどうかは、期間だけで判断することはできません。結局のところ、工事監理や社内検査体制がしっかりしていて、それが実行されているかどうかによって異なります。しかし、こういった工事監理などが適切に行われている会社は少ないため、第三者の住宅診断(ホームインスペクション)を利用する買主が増えたのです。
安心は買主が自ら投資して得るということですね。