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FPに聞く「資金計画・住宅ローンの相談事例」

DINKSの方の家づくり・資金計画の相談事例


 今回は、実際にファイナンシャルプランナー(FP)に家づくりなどの資金計画について相談に来られた方の事例をみていきましょう。

○ ご相談の家族構成等
 夫:42歳・会社員・年収700万円 妻:40歳・会社員・年収400万円 子なし
 預貯金2,000万円 毎月の生活費35万円

 ※DINKS・・・ダブルインカムノーキッズの略。夫婦共働きで子がいない家庭

○ ご希望
 ・4,000万円程度の住宅が欲しい
 ・住宅ローンは将来の安心を確保したいので長期固定で組みたい
 ・退職するまでに住宅ローンの返済は終わらせたい
 ・家づくり後も旅行や趣味にお金が使えるようにある程度のゆとりは欲しい
 ・子どもの予定はない

○ ポイント
1、頭金や諸経費
 預貯金全てを家づくりの頭金に使うと、万が一の時に対応することができなくなりますので、最低でも毎月の生活費35万円×6か月分=210万円は残す必要があります。また、登記費用や保証料及び火災保険料等の諸経費や引越費用等を考慮して物件価格の10%程度400万円を確保しておくと安心できます。ですので、実際に預貯金の内、頭金に充当できるのは2,000万円−210万円−400万円=1,390万円になります。

2、住宅ローンの組み方:長期固定金利?or変動金利?
 長期固定金利は金利が上がらないという安心感はありますが、繰り上げ返済を頻繁にできるような家計であれば変動金利で組むことも選択肢に入ります。長期固定金利は変動金利よりも高いので、住宅ローン残高の減り方が遅くなるというデメリットがあります。超低金利の現状を活かして、金利が上昇するまでに返済を終わらせてしまう逃げ切り作戦も良いでしょう。

3、住宅ローンの組み方:元金均等返済?元利均等返済?
 同じ住宅ローン金額・同じ返済期間・同じ金利であれば、返済総額は元金均等返済のほうが元利均等返済より総返済額は少なくなります。多くの方は最初の毎月返済額が高くなる元金均等返済を避けがちですが、家計に余裕がある方は返済総額を抑えられる元金均等返済が向いています。ただし、元金均等返済を扱っていない金融機関もありますので注意が必要です。

4、住宅ローンの組み方:返済期間は?
 家計に余力がある方は、短い期間で住宅ローンを組もうとする傾向があります。ただし、長い人生には失業や病気等何が起こるかわかりませんし、一度短い期間で住宅ローンを組むとその後に期間を長くするのは難しいのが現状です。保守的に返済期間は長めに組み、繰り上げ返済により退職するまでに完済する計画を立てましょう。

5、住宅ローンの組み方:住宅ローン控除は?
 一般的に夫婦共働きであれば住宅ローンを2人で分けて組んだほうが、住宅ローン控除を2人で使うことができますので税金上有利なことが多いです。今回の場合は、ご主人の年収が奥様よりかなり高く、かつ、住宅ローンが2,610万円と大きな金額ではありませんので、ご主人だけで組んでも住宅ローン控除は不利なく使えそうです。ご主人の所得税が還付され住民税は減額されると思われます。

○ まとめ
1、4,000万円の住宅購入
2、頭金は預貯金2,000万円の内、6か月分の生活費210万円と諸経費等400万円を引いた1,390万円
3、住宅ローンは4,000万円−1,390万円=2,610万円となり、夫婦共働きで教育費の負担がなく家計に余力があるため元金均等返済で変動金利を選択
4、住宅ローン返済期間は、保守的に30年を選択し、繰り上げ返済を実行にすることにより退職するまでに返済を完了する
5、夫婦共働きでも奥様に比べご主人の年収がかなり高く、かつ、住宅ローンが大きな金額ではないためご主人が1人で住宅ローンを組む

 いかがでしたでしょうか?同じ年齢で年収が同じであっても、家族構成やライフプラン=将来計画によって、家計に見合った住宅ローンの組み方は変わってきます。ネット上には様々な情報が溢れていて混乱しやすいと思いますので、自分の味方になってくれる専門家にご相談されることをおすすめします。

長谷剛史
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