住宅購入後の住宅取得者の耐久消費材購入実態
家づくりの資金計画を考えるとき、住宅ローンの組み方・火災保険や登記費用等の諸経費を考慮する必要がありますが、耐久消費材購入費用も計画に計上しておかないと家づくり完成後に資金が底をつくという事態に陥る可能性があります。何にどの程度の購入費用が必要なのか住宅金融支援機構の住宅取得に係る消費実態調査で確認してみましょう。
住宅建築・購入後、概ね1年以内に購入した耐久消費材の平均的な金額は、一戸建て(新築)で約155万円となっています。想像以上の金額と思われた方が多いのではないでしょうか?この金額だと車種によっては自動車購入費用と同じぐらいのお金がかかりますので、やはり考慮せず家づくりの計画を立てることはできません。
続いて購入世帯比率が高い品目と平均購入額をみてみましょう。
第1位:カーテン68.5%・約16.3千円
第2位:照明器具58.5%・19.6千円
第3位:ルームエアコン42.9%・108.7千円
第4位:じゅうたん・カーペット41.1%・16.9千円
第5位:テレビ33.8%・102.2千円
となります。これら以外では、ふとん・時計・食堂セットなどの購入比率が高いです。さらに、新築一戸建てだと太陽光発電システムの購入世帯比率は23.3%になります。
理想のマイホームを手に入れると、耐久消費財もそれに見合った新しい物を購入したくなるのかもしれません。私の相談経験上でも、今ある物を使う予定とおっしゃっていた方が、家づくり後に新品の耐久消費財を購入されるケースはよくあります。最低限必要な物は揃える必要はありますが、新しい家だからとまだ使える物を買い替えるのかどうかを考えてみるのも良いでしょう。
また、耐久消費財以外に新居へ移る引越費用も頭に入れておく必要があります。新築一戸建て1世帯当たりの平均引越費用は14.1万円になります。引越の時期や荷物の量によって差はありますが、自分たちだけで引越作業をするのは困難ですから、引っ越し費用の平均額ぐらいは見込んでおくのが無難でしょう。
家づくりをする方が増加すると、家だけではなく耐久消費財や引越等へも需要が広がり経済を刺激することになりますので、住宅ローン減税や贈与税の非課税制度等様々な優遇制度が設けられるのも納得できます。
いかがでしたでしょうか?家づくりの資金計画を立てるときは、耐久消費財購入費用や引越費用等も考慮するようにしましょう。これらの金額も含め家づくりに係るお金の1割程度を諸経費として最初から見込んでおくと安心できるのはないでしょうか?
DINKSの方の家づくり・資金計画の相談事例