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リノベーション・リフォームの基礎知識・予備知識

耐震診断と住宅診断(ホームインスペクション)が重要!


 築年数が古い住宅の場合は、一度、耐震診断をすることをお奨めします。

 内装や設備を綺麗にしても、建物の耐震性に問題があっては、大きな問題を抱えたままの住宅となってしまいます。古い住宅は、一度、耐震診断をしておき、必要に応じて耐震補強をしておきましょう。

 耐震診断を行う目安としては、1981年以前に建築されたものかどうかが、1つの判断材料となります。この時に建築基準法の大幅な改正があり、これ以前と以後の住宅では、耐震性に大きな違いが生じている可能性があります。

 心配なら早めに耐震診断を行いましょう。

 また、耐震診断とは別に、リフォームの前には住宅診断(ホームインスペクション)を行うことをお奨めします。

 よく無料点検などと称してリフォーム業者が行うことがありますが、あまり信用できるものではありません。あくまで、その後のリフォームを受注することが目的ですから、問題ない箇所まで補修工事を奨められてしまい、かえって高くつくことは多いです。

 そもそも、住宅診断(ホームインスペクション)は中立的な立場で実施してもらうべきものですね。そういう意味では、有料であっても中立的な第三者に住宅診断(ホームインスペクション)してもらいましょう。

 住宅診断(ホームインスペクション)は、大きくわけて目視中心の簡易的なものと様々な精密機械を使用する精密診断があります。精密診断では、通常、基礎コンクリート強度の確認や建物全体の傾斜測定、土台等の含水率の測定、筋交いや鉄筋の有無等を調査します (機械を使用しても完璧なものではないです)。

 実施するリフォームの規模や考え方、築年数などにもよりますが、本当は精密診断まで実施したいところです。しかし、精密診断となりますと、20万〜30万円程度の費用がかかります。

 せめて、目視中心の簡易な住宅診断(ホームインスペクション)だけでも実施しておくべきでしょう。これなら、5〜13万円程度です。 ただ、可能ならば床下に潜ってもらったり屋根裏に上がってもらったりしてできるだけ広範囲を目視してもらいましょう。

 仮に、リフォームをする予定がなくても、築15年と30年を目安に専門家にしっかり建物を点検してもらっておく方が良いでしょう。理想は、新築後2年・5年・8年・11年・・・のように、3年おきに点検してもらうことです。

 最初のみ2年にしているのは、新築後2年までは、その住宅を建築したハウスメーカーなどによる定期点検があるため、
その期限に合わせると良いからです。

 こういった住宅の点検・建物調査をしておくことで、気付いていなかった問題があれば、早期に対処することもできます。非常に安心できますね。
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