中古住宅の購入 + リフォーム + 住宅診断 = 賢いマイホーム購入
〜 購入後のリフォームと住宅診断が賢いマイホーム取得の決め手 〜
○中古住宅を購入後に自らリフォーム
中古住宅を購入する方にお奨めしたいのは、できればリフォーム済みの物件ではなく購入後に自らリフォームするという選択肢です。このメリットは大きく、まず購入前に建物の状態(不具合や瑕疵の症状の有無やその内容など)を把握しやすく、建物がひどい場合には購入を中止することもできますし、購入したとしてもその後の補修工事を行いやすい点が挙げられます。
中古住宅ですから、ある程度の劣化などがあるのは当然ですが、築年数相当以上の劣化進行具合であれば、建物の価値は高くありません。逆に築年数相当や築年数の割に状態がよければ安心材料になります。つまり、劣化があるから購入を中止するのではなく、劣化具合を購入判断の材料の1つとして考えるわけです。
そして、購入後に自らリフォームするのであれば、様々な工事を好みに合わせて行うことができるのも大きなメリットです。新築住宅であっても建売住宅(以前は完成してから販売していた)のように、内装や設備まで決められたものを購入することが主流でしたが、豊かでゆとり生じ、個々のこだわりやオリジナリティを求める流れのなかで、このような販売手法は市場から敬遠されがちです。リフォームにおいても同じで、好みにあわせたものを求めるのは当然のことです。しかも、長く暮らす大事な場なのですから。
そして、リフォームをする際に建物の不具合が見つかれば補修対応することもでき、建物を長持ちさせるうえでもよいことです。リフォーム済みの中古住宅ではリフォームする売主は自らが住むわけではないため、補修費用を余計なコストと考えがちで、必要な補修工事をしていないこともありますが、購入後であれば自らの判断で対応することができます。ちなみに、補修などが必要かどうか、必要な箇所があるかどうかは住宅診断を利用すればよくわかります。
○中古住宅の購入 + リフォーム + 住宅診断(ホームインスペクション)
ここまでに中古住宅を購入して、自らリフォームすることについて書いてきましたが、ここで忘れてはならない大変重要な役割を果たすものが「住宅診断(ホームインスペクション)」です。購入の判断をするうえで住宅診断(ホームインスペクション)が大事だということに触れました。そして、リフォームをするときにも補修等の必要性の判断のためにも住宅診断(ホームインスペクション)が大事なことにも触れました。
中古住宅を購入するときに、1つのリスクとして注目されるのが建物の抱える不具合ですが、リスクを抑えるためにも、適切な補修工事とリフォームをするためにも、住宅診断(ホームインスペクション)を利用しておくと便利です。
建物やリフォーム工事のような専門的なことを買主がしっかり理解して対処するのは無理があります。また、利害関係の大きい不動産会社やリフォーム会社の言うことを全面的に信用するのも難しいことが多いです。そこで、利害関係のない第三者の立場の専門家に住宅診断(ホームインスペクション)をしてもらうことで安心感が大きく増します。
これからの住宅購入の有力で優良な選択肢の1つは、間違いなく「中古住宅購入+リフォーム」です。そして、これを買主の立場でしっかりフォローするのが、第三者が行う住宅診断(ホームインスペクション)です。
不動産会社やリフォーム会社は、取引量を増やすために販促ツールの1つとして住宅診断を社内や提携先として取り込む動きも増えていますが、そこには住宅診断に最も重要な要素である「第三者性」「客観性」がありません。せっかくの住宅診断も買主の立場で利用されなければマイナス効果を生むことも少なくありませんので、第三者に依頼することをお奨めします。
「中古住宅の購入 + リフォーム + 住宅診断(ホームインスペクション)」がこれからの日本の住宅市場を牽引していくことになるでしょう。
第三者の住宅診断(ホームインスペクション)・住宅購入サポート
荒井 康矩 住宅コンサルティング会社の経営者 住宅の購入相談、ホームインスペクション(住宅検査・住宅診断)を行う(株)アネストブレーントラストを経営している。 住宅検査・住宅診断のアネスト |