住宅の劣化・不具合・欠陥は早期対応を!<1>
□住宅メンテナンスの基本は「早期発見・早期治療」
住宅のメンテナンスの基本中の基本と言えるのが、早期発見・早期治療(早期対応)です。人間の体と一緒ですね。
早期に問題点を見つけて、早期に適切に対処することが大事です。問題点の発見が遅れてしまうほど、被害(問題)は大きくなってしまい、その治療(補修など)に多大な労力・コスト・時間を費やすことになりかねません。
ここでいう問題点にもいろいろなものがありますが、大きな欠陥(瑕疵)や建物・設備などの劣化、不具合のことを指します。
こういった問題を早期に発見し、早期に対応することが、住宅メンテナンス(維持管理)の第1歩です。
□早期発見のためには住宅の点検から
住宅の抱える問題点を早期発見するにはどうすれば良いのでしょうか?
基本は、まず、住まい手の皆さんが自ら点検することです。建物の内部も外部も、そして、できれば床下や屋根裏も点検口から見える範囲だけでも点検しておきたいものです。
次に、その住宅を新築した工務店やハウスメーカーなどに点検してもらうことも方法です。多くのハウスメーカーでは、新築後も半年・1年・2年などの期間を決めて定期点検をしているものです。これは、しっかり利用しておくべきでしょう。
ただ、ハウスメーカーや工務店によっては、積極的に定期点検の案内を住宅購入者にしないこともあります。自ら定期点検について聞いたり、契約書類などで確認したりすると良いでしょう。
ほかにも建築業界の知人(住宅建築に詳しい方)がいれば、お願いして点検・建物調査してもらう方法も良いです。
最近では、全く利害関係のない第三者に点検・建物調査してもらうという方法もあります。第3者の専門家に点検・建物調査してもらうことによる安心感が大きなメリットですね。