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住宅の維持管理・メンテナンスの基本

住宅購入後にまずやること<2>


□10年保証があるから安心か?

今の新築住宅には、通称10年保証と呼ばれる制度があり、以前に比べれば安心できる材料となっています。

10年保証とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」により、構造耐力上主要な部分または雨水の浸入を防止する部分に発生した瑕疵を対象として、10年間の瑕疵担保責任(修補請求権等)が義務づけられているものを指します。

これが、平成12年4月1日以降の新築住宅の契約に義務づけられています。

しかし、この制度は、「構造耐力上主要な部分または雨水の浸入を防止する部分」が対象である為、これに該当しない箇所については安心とは言えませんね。

また、多くの住宅の建物調査をすると保証された住宅でも欠陥が発見されることは多々あります。保証があることと、施工精度のレベルはあまり関係ないということでしょう。

そして、保証対象となりえるかどうかで、住宅購入者と住宅供給者が揉めることも多いです。

これらの現実を踏まえて、安心と考えるかどうかはあなた次第です。

ちなみに、10年保証には、自社保証の場合と他社保証の場合があります。自社保証とは、万一の場合に売主側が自ら保証するものであり、他社保証の場合は売主以外が保証する為、売主が倒産しても保証されるという点で異なります。

□取扱説明書の保管

住宅のメンテナンスと言えば、どうしても建物の構造部分のことばかり考えがちです。しかし、構造部分以外も住宅を長持ちさせるには大事ですから、この点は意識しておきましょう。

新築住宅を購入した場合、設備に関しては、取扱説明書がついてきます。これは、使い方を確認するだけでなく、将来のメンテナンスの際に確認することもありますので、しっかり保管しておいてください。

取扱説明書は、しっかり確認しておき、大切に保管することですね。

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