住宅の劣化・不具合・欠陥は早期対応を!<2>
□自分で点検、そして利害関係のない専門家も活用!
自分で住宅を点検することは大事なことですが、無理をしないように気をつけてください。
住宅の点検と言っても、床下に自ら潜るようなことがあれば、多くの埃を吸引することになりますし、場合によっては防蟻剤などの化学物質を吸引してしまうこともあります。
屋根裏もそうですが、釘が露出したままになっているケースもたいへん多く、怪我することもあります。
屋根に登ってまで点検するとなりますと、転落してしまうリスクも、、、
そもそも、大事な問題点を見逃してしまうリスクもありますね。
自分でできる範囲の点検にとどめておき、あとは専門家に任せてしまう方が良いでしょう。
また、今までに一度も専門家などに点検・建物調査をしてもらっていないのであれば、一度、第3者の専門家に点検・建物調査してもらうことをお奨め致します。
特に、新築住宅と異なり、中古住宅を購入して居住している方なら、新築したハウスメーカーや工務店の定期点検もないことでしょう。今後の為にも第3者の専門家に点検・建物調査してもらうと良いでしょう。
□第三者の専門家による点検・建物調査のメリットは?
第三者の専門家に点検・建物調査を依頼すると、やはり有償となります。なかには、無料点検を行って、その後の補修工事などを受注する業者もありますが、目的が工事にある時点で大きな利害関係が生じてしまい、安心できないのではないでしょうか。
自ら代金を支払って、第三者の専門家に点検・建物調査することのメリットは何でしょうか?
(1)利害関係がなく信頼できる立場である
(2)早期に住宅の問題点を発見し早期対応できる
(3)早期対応によって将来の大きな負担(コスト)を抑えられる
(4)住宅を良質な状態で保つことができる
(5)不要なリフォームをせずに済む
上記(5)については、リフォーム業者に不要な工事を進められても、第3者の専門家に点検・建物調査してもらうことで、そのリフォーム工事が本当に必要であるかどうか判断することができます。
こうしてみると、第三者の専門家による点検・建物調査のメリットは大きいと言えるのではないでしょうか。