住宅購入後にまずやること<1>
□図面・資料の保管
住宅のメンテナンス・維持管理を考える上で、マイホームを購入した時に最初にやることは、その住宅の図面などの資料を大切に保管することです。
中古住宅の場合は、元の所有者から図面などを承継することになりますが、残念ながら元の所有者があまり図面などを保管していないことも多くあります。不動産会社が営業用に作成した簡単な間取図しかないことも多いですね。
このような場合は、専門家に点検・建物調査を依頼した際に、わかる範囲で図面を作成してもらうことも検討すると良いでしょう。
新築住宅の場合は、中古住宅と違い図面は入手できます。但し、建売住宅では、あまり詳細な図面まで作成されていないこともあります。購入前にどのような図面があるか確認するのも大事なことですね。
大手ハウスメーカーの住宅であれば、詳細な図面まで揃っていることが期待できます。
なぜ、図面などの資料を保管する必要があるかといえば、住宅のメンテナンス・維持管理をしていく上で必要となるからです。もちろん、リフォームをする際にも必要となります。
図面などを見て、その建物を把握して適切な補修方法やリフォーム工事を検討していくべきものです。その図面がなければ、隠れて見えないところなどは、予想や経験だけに頼らざるを得なくなり、不足の事態も起こりやすくなります。
想定外の工事費用が発生することもあれば、そもそも適切なメンテナンスができないこともあります。それだけ、図面などの資料は大切なものですから、必ず、大事に保管しておくようにしましょう。
もちろん、リフォームをした際に作成した図面も大事なものですから、同じように保管してください。
□アフターサービス規準書・売買契約書
図面以外にも大事なものはあります。購入時の売買契約書や重要事項説明書、そしてアフターサービス規準書です。
特に、アフターサービス規準書には、その住宅の部位ごとにアフターサービスの対応範囲・保証内容や保証期間などが記載されており、住宅のメンテナンス・維持管理を考える上で非常に大事なものです。
ただ、残念ながらアフターサービス規準書が用意されていない住宅もある為、購入前に確認することが必要ですね。