リフォーム・リノベーション業者選びのチェックポイント
様々な種類のリフォーム・リノベーション業者があり、それぞれの特徴などがあることを「リフォーム・リノベーション業者選び:業者の種類と注意点(1)」と「リフォーム・リノベーション業者選び:業者の種類と注意点(2)」において述べてきました。
そして、最終的にリフォーム・リノベーション業者を選ぶ段階では、「リフォーム・リノベーションの見積りの注意点(相見積もりは必要か?)」で記載したことに注意しつつ、さらに以下のことも考慮しましょう。
〇業者からの提案があるか
まず、自分たちの出した要望を全てリフォーム・リノベーションのプランに取り入れる業者が良い業者とは限らないということです。リフォーム・リノベーション業者もプロですし、経験が豊富であれば、消費者の要望をそのまま取り入れることで起こりうるマイナス点がわかるものです。
「マイナス点を消費者に説明すると、契約前の打合せが長引くし面倒だなぁ」
などと考えるようなリフォーム・リノベーション業者は信用できません。
あなたの要望のマイナス点・問題点を理由とともに明らかにし、その改善案などを提案するのが良いリフォーム業者だと言えます。
常識的に考えて、素人の消費者の要望が完璧なはずがないのです。ぜひとも、それまでの経験・知識を活かした提案をして欲しいものですね。
但し、リフォーム・リノベーション業者の考えを一方的に押し付けてくるケースもありますが、これにも注意しなければなりません。あくまで主役は施主なのですから。
〇工事費用の値引き
次に、値引きについてです。見積りを出す際に、
「本来なら○○○万円なのですが、今なら20%引きです」
「今すぐ決めてもらえるなら、80万円の値引きができます」
などという営業トークがありますが、決してこれにつられて契約しないようにしましょう。
見積り内容の詳細を把握して検討するのは、簡単ではありません。それなのに見積りを提示したその場で決断を迫る時点で、そのリフォーム・リノベーション業者は信用できません。
そもそも、今日なら値引きできて、来週ならできない理由なんてありません。焦らせて契約を迫るよくある手法ですが、
「見積り内容を比較検討するので、すぐには返事できない」
とキッパリ断りましょう。
〇リフォーム・リノベーション業者(担当者)の対応
そして、基本的なことですが、リフォーム業者の対応も見極める必要があります。
営業担当者が約束を守るか、打合せたことをメモしているか(打合せ記録を残すか)、わかり易い言葉で内容を説明してくれるか、建築知識を持っているか、などは大事なポイントです。
口は上手いけど、建築知識がほとんどないような営業担当者であれば、打合せたことが正確に伝わっているか心配されます。あなたの要望に対して「できる・できない」の判断が正確にできないことも考えられます。
こういったことはリフォーム・リノベーションのトラブル原因として、よくあることです。できないことを安請け合いされては、お互いに困ることになるのです。
〇保証とアフターサービス内容のチェック
また、保証内容もしっかり確認しておきたいですね。
リフォーム・リノベーションの場合、住宅の新築と異なり、明確な保証基準を設けていないこともあります。また、アフターサービス規準がないこともよくあります。規準がないから、アフターサービスをしないというわけでもないのですが、明確な規準がない場合に、しっかり対応してもらえないこともあります。
保証やアフターサービスの内容・期間はしっかり確認してください。
〇施工現場(事例)の見学
これまでに記載したことを参考にして、ある程度、業者を絞った後には、リフォーム・リノベーション業者の過去の施工現場を見学したいものです。リフォーム・リノベーション業者の方で、そのような機会を設けていることもありますし、お願いすれば実現する場合もあります。ただ、お願いしても実現しないこともあるのが残念なところです。
まとめると次のようになります。
- リフォーム業者からの提案があるか?
- 値引きにつられない
- リフォーム業者(担当者)の対応
- 保証やアフターサービスの内容・期間
- 施工事例の見学
決して価格だけで判断しないようにしましょう。