リフォーム・リノベーション工事中のチェックポイント(施工品質・工期)
前のページの「リフォーム・リノベーション工事中のチェックポイント(近隣関係・図面照合)」では、現場の整理整頓や近隣との関係確保、さらには仕様書や図面と工事内容の照合についてお伝えしました。ここでは、リフォーム・リノベーション工事中のさらなるチェックポイントをお伝えします。
○施工品質のチェック
工事内容が図面や仕様書の通りであったとしても、その施工品質がよくなければ、是正を求めなければなりません。簡単にいえば、雑な工事や施工不良がないか現場で検査して、問題があれば補修などの対応を求めるということです。
工事が進めば進むほど、隠れて見えなくなる箇所が増えていきます。工事が完了した後、引渡しを受ける前には施主がしっかりチェックしなければなりませんが、本当は工事の途中でもチェックしておくべきです。工事完了後では見えなくなる点は、特に工事途中にこそ指摘しておかないといけません。
工事の規模や内容、工期などの条件にもよりますが、何度か工事監理者などの責任者と一緒に現場でチェックしていく機会を設けて頂くようにしてください。そして、疑問点や気になる点については説明を求めることも必要です。
この施工品質のチェックは、第三者の建築士に検査依頼(リフォーム・リノベーションの住宅診断)することも良い方法です。見えなくなる部分の品質管理にはコストをかけるだけの価値もあるでしょう。
○工事が遅延していないか・工期にゆとりがあるか
完成予定日が近くなってから、「工事が予定日に間に合わない!」と焦りだす人がいます。その時点では既に大きく工期が伸びてしまうことが確実ならば、それからいくら現場に催促しても間に合いません。それどころか、工事の品質にはマイナスに作用して、施工ミスが増える可能性もあります。
日頃から、工事が予定通りのスケジュールで進んでいるのか、工程表と現場を見比べて確認するようにしましょう。
ただ、新築工事よりもリフォーム・リノベーション工事の方が予期せぬことがおこる確率が高いため、どうしても工事が遅れがちです。何が何でも工期を守ってもらわなければ困るという姿勢ではなく、完成後の引渡しや入居の予定を柔軟に対応できる準備も考えておいたほうがよいでしょう。
工事をせかしてもよいことはあまりないことを理解しておいた方がよいでしょう。