リフォーム・リノベーション工事中のチェックポイント(近隣関係・図面照合)
リフォームやリノベーション工事を始めて、解体工事を終え、様々な工程へと進んで行く段階でのチェックポイントをご紹介します。工事途中でチェックすべき点、注意すべき点です。
「リフォーム・リノベーションの工事開始時のチェックポイント」では、解体工事を終えたところで、建物の状態をチェックして、補修等の必要な箇所があれば追加工事することをお奨めしました。その追加工事も含めた工事を進めていきつつ、様々なことに気を付けなければなりません。
○現場の整理整頓
まず、基本的な事として、現場の整理整頓ができているかどうかです。作業途中は、工具や資材がある程度はちらかるものですが、お昼の休憩時やその日の工事作業を終えた時間に現場で整理整頓がきちんとできているか確認してみましょう。
きちんと片付いていないようであれば、営業担当者か責任者に伝えて注意してもらいましょう。ただ、作業時間外といえども現場へ無断に入るのはお奨めできません。自分の家であったとしても、施工会社には現場の管理責任もありますし、実際にいろいろなものがあって危険ですから、現場の管理者と一緒に確認するとよいです。
○近隣ともめていないか(作業時間・曜日・駐車・音)
もう1つの基本的なチェックポイントとしては、施工会社と隣家などの近隣の方の関係です。工事中は騒音や埃が生じるため、近隣の方に少々迷惑をかけてしまうこともあるものです。工事前には施工会社が挨拶にいっているはずですが、工事中にも何か不満を抱いていないか様子を伺っておいた方が無難です。
たとえば、説明していた時間を過ぎて遅い時間まで作業をしていたり、工事を止めるはずの日曜日に作業していたり、トラックなどの駐車車両が近隣の邪魔になっていたりしないかどうかチェックしておきたいものです。
こういったことは施工会社がしっかり確認しておくべきことなのですが、施工会社が決め事を順守しているかも含めて、施主がそれとなく確認しておくとよいでしょう。近隣との関係悪化は、その後、そこに暮らすものとしてはぜひとも避けたいところです。
○最終合意した図面・仕様書通りの工事内容か照合
リフォーム・リノベーション業者と契約した通りに、工事をしているかどうかは大事なチェックポイントです。驚くことに、現場監督が他の現場の図面をもってきて、現場の職人に誤った指示を出している現場を何度か見てきました。
現場の置いてある図面が別の住宅のものだったときの驚きは何とも言えません。
また、リノベーション工事に着手するまでに何度も打合せを重ねて、何度も仕様やプランの変更があった場合、最終的に互いに確認しあった図面ではなく、打ち合わせ途中に出てきた書面を基に職人に指示していたというケースも少なくありません。
とても笑えないミスをしてしまっているリフォーム・リノベーションの現場を数多く見てきました。最終的に合意した書面(図面・仕様書・打合せ記録など)と現場の工事進捗を照合して、しっかり確認してください。
次ページの「フォーム・リノベーション工事中のチェックポイント(施工品質・工期)」では、施工品質や工事の遅延、ゆとりある工期についてお伝えします。