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建売住宅購入のポイント 〜 一級建築士の実務経験から 〜

住宅設備のチェックポイント

荒井:
 次に設備についていかがでしょうか?以前に、義務化されている24時間換気システムがついていない建売住宅があって驚きましたが。しかも、それで検査済証まで出ていて2重に驚きました。基本的に、建築確認制度の完了検査や中間検査は簡易なもので欠陥や施工不良を防ぐことはできないものですが、それにしてもこれぐらいは何とかしてよ、、、と思ったものです。

石神:
 24時間換気設備がないなんて本当に驚きですね。

荒井:
 設備が全くない住宅はさすがに相当にレアなケースだと思いますが、一部で図面と異なっていることは何度もありました。あるはずの給気口がないとか、、、

石神:
 図面には書いているのに、現場では無いということがありますね。24時間換気設備は室内空間の1/2を1時間で換気できる程度の換気設備です。従って空気の流れを感じ無い緩やかな設備ですので、常時作動させて頂きたい設備です。この設備はシックハウス症候群に対処するための換気設備です。それだけに、しっかりチェックしておかないといけません。

荒井:
 そうえいば、24時間換気になっているのに、電気代がもったいないからといって稼働させていない方も多いようですね。

石神:
 微々たる電気代ですから、窓をあけて換気しているご家庭ならともかく、基本的には稼働させた方がいいですね。

荒井:
 設備について、他には何をチェックしておけばいいでしょうか?

石神:
 建売住宅では、残念ながら電気設備図面が無いことが多いです。仕上表又は仕様書にコンセントの箇所数と、設けられる照明器具のみ記載されていることがあるのですが、コンセントの取付位置と実装される照明器具について売主に確認して下さい。完成前に建売を買うのであれば、必須事項だと思います。

 インターホン・給湯器リモコン及びエアコンなどの位置は使い勝手という意味でも大事な要素ですので、図面で確認するか、売主に聞いておき、内覧会の際には現場でも確認して下さい。

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石神昭二 ○インタビューに回答する専門家
石神 昭二 (一級建築士)

住宅コンサルティングのアネストで住宅検査・診断を担当
住宅の設計・監理の経験が豊富で、今は住宅購入の相談、第三者の住宅検査・住宅診断(ホームインスペクション)を行っている。建売住宅の購入サポート(診断・検査など)
荒井康矩 ○インタビュアー
荒井 康矩

住宅コンサルティングのアネストの代表者
不動産会社で住宅売買の仕事に従事した後、住宅コンサルティング会社を創業し、数多くの住宅購入相談を実施している。
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