一級建築士 山本覚の住宅コラム
リフォーム工事前に専門家の意見を聞きましょう
お住まいの一戸建て住宅やマンション、購入予定の中古住宅をリフォームされる予定の方々必見!リフォームを行う際のチェックすべき項目をお伝えいたします。
リフォーム工事は計画通りにいかないことが多々あります。
配管や配線、構造壁の位置によっては取れない壁もあります。例えば、2室を間仕切っている壁をとって1室にしたいと考えてリフォーム会社へ頼むとその通りに工事はしてくれるかもしれませんが、実は構造上はとってはいけない壁であることがあります。
リフォーム業者によっては、これを理解せずにお客様の要望だからといって、必要な壁を撤去したり、一部を壊してしまったりしていることがあります。とんでもないことです!これでは、建物の構造上のバランスが悪くなってしまい、大きな地震がきた際のダメージが大きくなるか、最悪は倒壊の危険性もあります。
また、床の下地が腐っていて、そのまま仕上げ材を貼ってしまうと数年で床が抜けてしまうようなことが起きてしまう。せっかくお金をかけてリフォームしたにも関わらず、それが無駄になったり活かしきれなかったりすることもあるということです。
このようなことが起きないよう、リフォームの計画を立てるときには、事前に専門家(建築士等)に見てもらうことをお勧めします。リフォーム前に住宅診断を受けて、適切なアドバイスを得ることで多くの失敗や無駄を防ぐことができるからです。
建築士は国家資格であり責任も生じてくるため、安易に構造に関わる工事を行うことは勧めません。専門家の意見を聞きましょう。
山本覚 一級建築士 住宅の設計・監理、ホームインスペクション(住宅検査・住宅診断)を行っており、神奈川県を中心に首都圏で活躍している。 住宅検査・住宅診断のアネスト 山本覚建築設計事務所 |
≪ 住まいの専門家コラムのTOP ≫
知りたいことが見つからないときはここで検索
ジャンルで記事を選ぶ