一級建築士 山本覚の住宅コラム
工事後のチェックとリフォームのトラブル実例(1)換気扇
工事後のチェックは面倒でもひとつひとつ動作確認を行いましょう。
床は床鳴りがないか確認するためにくまなく歩く、サッシの開け閉めはもちろん行い、閉めた状態でのガタつきも確認しましょう。設備機器も実際に動作させてチェックします。給水・給湯がきちんと出るか、電気はちゃんと点灯するか、といったことも大事なチェック項目です。
私がリフォーム工事後の住宅検査のご依頼をお受けして検査したあるリフォームの事例では、換気扇のスイッチを付けると空気を吸い込むのではなく、空気が出てくることがありました。換気扇の設置方法を間違えてしまった(逆向きに設置してしまった)ために起きるケースです。
キッチンで調理していて、換気扇が逆向きなら、煙や匂いを排気せずに室内に広げてしまいます。料理によっては、カーテンや衣服がたいへんなことになっていたかもしれません。ありえないことですが、こういったこともあるので、こんなことが起こる訳がないと決めつけずに確認することが大切です。
山本覚 一級建築士 住宅の設計・監理、ホームインスペクション(住宅検査・住宅診断)を行っており、神奈川県を中心に首都圏で活躍している。 住宅検査・住宅診断のアネスト 山本覚建築設計事務所 |
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