住宅ローンの融資比率・返済比率とは?
住宅ローンを組むとき、少しでも条件が有利な金融機関で組みたいと考えますが、必ずその金融機関で住宅ローンが組めるとは限りません。なぜなら、逆の立場の金融機関からすると、返済が滞ると困りますので、あなたがお金を貸したい人なのか?貸したくない人なのか?を判断されることになるからです。
この判断基準が融資比率・返済比率と言われるもので、この比率によって条件が良い金融機関で住宅ローンを組めるかどうかの分かれ目になります。
(1)融資比率とは?
購入したい住宅価格に対する借入金の割合です。例えば、3,000万円の住宅を頭金300万円・住宅ローン2,700万円を組んで購入した場合、融資比率は2,700万円÷3,000万円×100=90%になります。
(2)返済比率とは?
税込み年収に対する住宅ローンの年間返済割合です。例えば、税込み年収600万円の人が、月額返済12.5万円の住宅ローンを組んだら年間返済額は150万円となります。この場合、返済比率は150万円÷600万円×100=25%になります。
(3)融資比率と返済比率の目安
あくまでも1つの目安ですが、融資比率80%未満・返済比率25%未満であれば、あなたは、金融機関がお金を貸したい人=自分の思い通りの住宅ローンを組める可能性が高い人ということになります。(この2つの基準以外の審査基準もありますので、あくまでも目安です。)
また、一般的にネット銀行は金利等条件が良いのですが、住宅ローンの審査は厳しめです。そもそも返済比率が35%を超えると、例え住宅ローンが組めたとしても、毎月の返済額が家計を圧迫してしまう可能性が高いので再考が必要になります。
金利や手数料等の条件が良い金融機関を探す前に、まずは、融資比率と返済比率を計算するようにしましょう。次回は返済方法の違いについて「元利均等返済と元金均等返済の違いとは?」でお話します。