住宅ローンの固定金利や変動金利などタイプ別の特徴と選び方
(1) 各金利タイプの特徴
住宅ローンの金利タイプには、全期間固定金利型・固定金利選択型、そして変動金利型の3つがあります。
1、全期間固定金利型
他の2つのタイプに比べ借入期間中の金利が固定されるという安心感がありますので、その分金利は高めです。金利変動リスクがないため長期的に家計管理がしやすいです。しかし、思ったほど金利が上昇しなければ、最終的に他のタイプを選んだほうが有利になることも考えられます。
2、固定金利選択型
借入当初から2年・3年・5年・10年など一定期間中の金利が固定され、その期間終了後、新たに金利タイプを選択し直すことになります。固定金利期間が終了したときに、残りの借入期間が長い場合には金利変動リスクにさらされることになります。
3、変動金利型
毎月返済額は5年間固定されていますが、半年ごとに適用金利が変更されます。毎月返済額は変わらなくても元金と利息の割合は変更されますので、急激に金利が上昇した場合は、利息が返済額を超えてしまい未払い利息が発生するリスクがあります。今後あまり金利が上昇しなければ、現在の低金利の恩恵を受けることができます。
(2)どの金利タイプを選んだらいいのか?
1、全期間固定金利型
・将来の金利上昇リスクを避けたい方
・返済額がアップすると支払いが困難になりそうな方
・教育資金の準備等計画的な貯蓄が必要な方 など
2、固定金利選択型
・固定金利期間終了時までに繰り上げ返済用の預貯金が貯められる方
・現在は子供の教育費が負担だが、数年後は返済額を増やすことが可能な方
3、変動金利型
・借入額が少ない方や短い期間で返済が可能な方
・早い段階で繰上げ返済する余力がある方
・今後も低金利の時代が続くと予想する方 など
同じ金融機関の住宅ローンでも金利タイプによって、適用される金利も総返済額も大きく変わってきます。住宅資金だけではなく教育資金・老後資金も含めたライフプラン(将来計画)を作成した上で検討されることをおススメします。
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