住宅ローンを支払いながら貯蓄ができる体質になるには?
住宅ローンを支払いながらでも、教育資金や老後資金準備のため貯蓄を増やしていく必要がありますが、現実はなかなか厳しいという方が多いのではないでしょうか?今回は、貯蓄ができる体質になるためのポイント、@お金の出入りを把握するためのキャッシュフロー、A財産の状態を把握するためのバランスシートの考え方を確認しましょう。
1、世帯主の年代別家計支出
まずは、気になるお隣の家計状況について、年代別の平均的な家計支出をご紹介します。内閣府の「平成26年家計調査年報(家計収支編)」に「世帯主の年齢階級別家計支出(2人以上の世帯のうち勤労者世帯)」という項目があります。
1世帯当たりの1か月の平均消費支出は、40歳未満が267,324円、40〜49歳が322,987円、50〜59歳が346,211円、60〜69歳が295,955円、70歳以上が241,266円となっています。40代・50代の消費支出が月平均約32〜35万円と負担が重くなっています。
また、消費支出の構成比率で一番高いのは食料費で約22%〜26%になっており、高齢世代のほうが若い世代より高めになっています。次に多いのが交通・通信費で10%〜18%を占めていますが、食料費とは逆に若い世代のほうが高いようです。
2、支出・負債管理の重要性
キャッシュフロー(お金の出入り)は「収入−支出=貯蓄」となりますが、最も重要なことは支出管理を行うことになります。支出管理は、支出を記録⇒分析(ムダを見つける)⇒見直し(必要なモノ・優先順位をつける)⇒予算作り(予算の範囲内で支出をする)という流れになります。貯蓄の基本は使う前に貯めることですので、「収入−支出==貯蓄」と考えるのではなく、「収入−貯蓄=支出」と考えて強制的に貯蓄をする仕組みを導入しましょう。
バランスシートは財産の状態を表しますが、中でも負債管理を行うことが大切です。いくら資産があっても負債が多いと、バケツに水をいれても穴が空いていれば水が貯まらないのと同じ状況になってしまいます。この穴に相当するのが負債ですので安易なキャッシングなどには注意をし、1年に1回は資産や負債の状況を確認するようにしましょう。
3、支出削減の落とし穴
スーパーの安売りチラシを比較して数円安い特売のタマゴを買いに行ったり、ご主人のお小遣いを減らしたりする前に、大きな支出で毎月の支出額がほぼ一定の「固定費」削減を考えるようにしましょう。日々の節約から始めるとストレスがたまり長続きしない傾向があります。
具体的な固定費としては、保険料・教育費・通信費を挙げることができます。これらの固定費は1回削減すると、ストレスなく長期間効果が期待できますので、まずは固定費の削減から検討してみましょう。