契約日の5日前に手付金を振り込み?
手付金に関するご相談は多いですね。住宅の売買において、手付金は売買契約の実施と同時であることが原則です。
売買契約書に売主と買主が署名、押印し、その場で手付金を支払うわけですね。しかし、手付金の金額は多ければ数百万円になりますし、少なくとも数十万円ですので、契約当日に現金を持ち歩くのは怖いという方もいます。よって、契約の場で現金を支払うのではなく、振込したいという方も少なくありません。
また、手付金を受け取る売主としても、振込の方が安心ですね。そこで、手付金の支払いを振り込みとするケースは多いです。
問題は、その振込をいつ行うか?ということですね。
質問では、契約日の5日前とのことですが、売主や仲介業者から契約日より前もって振り込むように言われることは確かにあります。契約日が週末であることが多いので、金曜日までに振り込むように言われることが多いようです。これならば、契約日の1〜2日前ですよね。
質問のように、契約日の5日前というのは、一般的に住宅の取引においては、早すぎると言えます。万一、手付金の振り込み後に売主が倒産してしまうと、手付金の返金も物件の引渡しも受けられない、もしくは大幅に遅延するといったリスクもあります。
やはり、手付金の支払いは契約日の当日であることが最も良いですが、現金を持参するのが怖いようであれば、せめて直前に振り込まれるのが良いでしょう。
5日前までと言われても、交渉してみてください。
ちなみに、新築マンションの売買契約の際に、5日前のように早めの日を指定されることが多いです。
この質問に関係することで、契約日より前に支払った手付金の返金についてもよく相談を受けます。気になる方は「契約日より前の日に手付金を支払いました。契約を中止したら返金されるのでしょうか?」も参考にしてください。