素人でも売買契約書を理解できる?
新築の建売住宅であっても中古住宅であっても、売買契約を締結する前には、必ず「売買契約書」と「重要事項説明書」を前もって受け取るようにし、その内容を熟読しておきましょう。
いずれの書類も大変重要なことが記載されているわけですが、一般の方が見て(読んで)簡単に理解できるものではないので、売買契約の当日に初めて目にしても内容がわからないまま契約を結んでしまうことになります。
よく、「売買契約書や重要事項説明書を契約日よりも前にもらうことができるのか?」という質問を頂くこともありますが、もちろん可能です。但し、買主から要求しないと事前に提出してもらえないことが多いので、遠慮せずに申し出るようにしましょう。
また、上記の重要事項説明書ですが、これはその不動産に関して重要なことが記載されており、その書類で示しながら不動産会社が買主に説明するためのものです。つまり、重要なことを説明してもらって、よく理解した上で契約しましょうね、という目的のものです。
この重要事項説明は、売買契約より前に行うことになっているのですが、多くの不動産会社が売買契約を結ぶ当日の契約寸前に行っています。これでは、重要事項を聞いてから購入判断する時間もないですね。
よって、できれば重要事項説明は契約日よりも前の日までに行って頂くことが好ましいでしょう。理想的な契約の流れをまとめると以下のようになります。
1.売買契約書と重要事項説明書を受領し熟読する
2.重要事項の説明を受ける
・この時に上記1でわからなかったこと、疑問点などを質問する
3.売買契約を結ぶ
・上記2の翌日以降に
それでも慣れない契約である上に高額な買い物ですので、不安が残ることもありますね。ましてや、不動産会社(または担当者)の説明がわかりにくい時や、約束を守らない、契約を焦らすといったことに直面すると尚更不安になる方も多いです。
そういったときには、第三者の専門家に売買契約書をチェックしてもらうのも1つの方法ですね。